コミュニティマーケティングを攻略するポイントとは?事例を解説!
近年、マーケティング手法が多様化し、新たな手法として「コミュニティマーケティング」を導入する企業が増加しています。コニュニティマーケティングは、ユーザーや商品、企業のファンを味方につけることができる手法として日宣でも力を入れています。
本記事では、コミュニティマーケティングについて、攻略するためにどうすればよいのか、日宣で取り組んだ事例を交えながら、解説します。
1.コミュニティーマーケティングが注目されている理由
趣味嗜好が多様化し、SNSが発達している現代には、従来のマスに向けたマーケティングが機能しづらくなっています。また、マーケティング手法の多様化を背景に、不特定多数のターゲットに対して企業から一方的に情報発信を行う従来型のマーケティング手法では、ファンの獲得ができなくなっている状況です。顧客単価を上げ、選ばれるサービスになるために、ユーザーの声を収集し、ユーザーとの深い関係を作ることができる手法として、コミュニティマーケティングが注目されています。
コミュニケーションマーケティングとは
コミュニティマーケティングとは、コミュニティの存在を通じて見込み顧客や潜在顧客にアプローチしていく手法です。
一般的なマーケティング施策のひとつである広告は、幅広い消費者の興味を惹き、ユーザーになってもらうことが主な目的です。一方で、コミュニティマーケティングはすでに商品やサービスを愛用し、コミュニティに参加しているユーザーを通じてニーズを汲み取り、新たな顧客を増やすことを目的としています。
コミュニケーションマーケティングが注目されている社会背景
コミュニティマーケティングが注目され始めた社会的背景としては、以下の3つの要因が挙げられます。
①日本国内の人口減少
②マスマーケティングの効果縮小
③SNSの発達によるの情報拡散力の増大
①日本国内の人口減少
日本では他国と比べて少子高齢化が深刻で、すでに総人口は減少に転じて乏しい状況です。今後も人口減少は続くとの見通しで、高齢化率も上がっていきます。
そのため、モノやサービスの消費も減少する可能性が高いと考えられます。新規顧客獲得の難易度もどんどん上がっていく可能性があります。
そのような中で、既存顧客をターゲットとした施策であるコミュニティマーケティングが注目されています。
②マスマーケティングの効果縮小
マスマーケティングは、幅広く広範な顧客をターゲットとして行うマーケティング施策のことです。大きな予算を投じることで広く多くのユーザーに宣伝することで売上を増加させることができます。
しかし、ユーザーの購入意思決定は時代が流れるとともに変わり始め、商品を購入する際には価格や性能だけでなく、企業理念なども考慮する人が増えてきていることがあげられます。
また、その情報をWebサイトやSNSで知る人が全体の7割を占めており、テレビ広告の2倍近くの影響力を持っています。このことから、企業理念を直接伝えることができるコミュニティマーケティングはユーザーの購入意思決定に大きな作用をもたらすことができる手法として注目されています。
③SNSの発達によるの情報拡散力の増大
SNSの普及により、企業とユーザー同士が直接つながる手段が確立され、ニーズや課題についてユーザーの声をダイレクトに聞けるようになりました。
また、ユーザーは商品を利用した感想などをSNSに発信することで、商品を享受するだけの立場から、商品をPRしたり、新たな商品を生み出すアイデアを発信したりと、主体的な存在へと変わりました。
SNSで自発的に好感の持てる口コミを発信してくれる顧客の育成を行うことで、費用対効果の高い宣伝を行うことができます。
コミュニケーションマーケティングのメリット
コミュニティマーケティングを行うことで得られるメリットとして、以下の3点が挙げられます。
①愛着度の高い顧客の創出
②LTV・収益の増大
③ユーザーの声を直接聞くことができる
①愛着度の高い顧客の創出
商品やサービスを昔から使っているユーザーは、すでに一定数の企業のファンである可能性が高いですが、コミュニティを作ることで同じ想いを抱いているファン同士の繋がりを構築し、企業と密接に接点を持つことで関係性をより深めることができます。
また、愛着度が高いユーザーはSNSで企業情報を発信してくれるケースが多いため、コミュニティの形成によりユーザーの愛着度が高まれば積極的に情報を発信してくれて、新規獲得効果も期待できるでしょう。
②LTV・収益の増大
コミュニティマーケティングによって提供するコミュニティの体験が素晴らしいものであれば、参加した一般のユーザーがロイヤルカスタマーへと引き上がったり、既存のロイヤルカスタマーの状態を維持したりと、エンゲージメントの観点でポジティブな効果が期待できます。
結果的に、LTV(Life Time Value:生涯価値)の最大化や一度にユーザーが支払う金額の単価の上昇などにつながり、収益アップが期待できます。
③ユーザーの声を直接聞くことができる
ユーザーからの遠慮のない意見やアイデアを聞くことができるのは、コミュニティマーケティングならではのメリットです。企業が気付くことができなかったことを指摘してくれることもあるので、サービスや商品をより良いものに改善することが期待できるでしょう。
また、ユーザーとのつながりは社員にとってもメリットになります。SNSを通じての企業に対する想いやイベント参加時の表情などを見たときに、自身が携わっていることがこんなにも影響があるのかと肌で感じ今後の仕事に対するモチベーションを向上させる効果が期待できます。
2.コミュニケーションマーケティングの事例
ここまでは、コミュニティマーケティングの重要性について述べてきました。コミュニティマーケティングを成功に導くためには、過去の事例から学ぶことも重要です。どのような方法でコアなコミュニティを形成したのか、コミュニティを持続させるためにはどのような努力が必要なのかなど、細かくチェックすることで自社のマーケティング活動に活かせるようになります。実際に、日宣で取り組んでいる事例について紹介します。
株式会社Gong cha(ゴンチャ・ジャパン)事例
Gong chaは、ミルクティーやウーロン茶などのドリンクを中心とした台湾発祥の人気グローバルティーブランドです。
Gong chaのコミュニティマーケティングでは、ファンに自らのGong Cha体験を共有してもらうために、SNSでプレゼントキャンペーンやクーポンなどのファンにとってお得なイベントをきっかけにして、UGC(ユーザー生成コンテンツ)を生み出しています。
こうした取り組みにより、2022年のフォロワー数が97,000人から、2024年5月時点で51万人を超えるなど、その戦略の功績が数字に表れています。また、若いファン層がSNSで積極的にUGCの拡散施策に参加しており、ファンの力によってコミュニティ形成が行われております。
3.コミュニケーションマーケティングを成功させるために必要なこと
上記の事例を元にコミュニティマーケティングを成功させるために必要なこととして、以下の2つが挙げられます。
①常時プロアクティブな運営
②縦割り主義からワンチームへ
①常時プロアクティブな運営
事例から分かる通り、SNSはスピーディに始められ、かつ効果的なコミュニティマーケティング手法の一つです。近年、スマートフォンの利用時間・機会はどの年代でもどんどん拡大しており、そのなかでも、SNSの利用は企業のマーケティング活動によって重要な施策になっています。
ですが、多くの企業においてSNS運用は片手間になりがちです。簡単に始められるものの、適切な運用体制にならず、成果が出にくくなってしまいます。その結果、費用対効果が上がらなくなります。
費用対効果を上げるためには、常時プロアクティブ、つまり状況を先取りしていく臨機応変な運営が必要となります。市場の変化やトレンドを先取りし、ユーザー満足度の高い状況を能動的に作り出すユーザーファーストな運営を心掛けることが重要となります。ユーザーと相互に密なコミュニケーションをとり、状況や変化に応じて臨機応変な運営をしていくことがコミュニティ活用の大きなエンジンとなります。
②縦割り主義からワンチームへ
先述のように、SNSの運用は組織の中では片手間になりがちな存在です。そうなると、コストをかけている他のメディアとSNSを上手く連動できず、企業として、ユーザーに届けたいメッセージが分散することが起こりえます。それを改善するためには、ユーザーを中心に据え、全方位から一つのメッセージを伝えるために、各種マーケティング手法を統合していく考え方が重要となります。
この考え方のもと、部門間のかかわりを密にとり、個々の打ち手をワンダイレクション・ワンメッセージで統合連携することで効果の発揮、最大化をすることが可能になります。
4.日宣ができること
日宣は、成長過程にあるクライアントをハンズオンスタイルでご支援しています。新しい突破口を生み出すことに積極的に関与する、マーケティングコミュニケーションエージェンシーです。わたしたちが目指すのは、クライアントの事業の持続的成長に貢献すること、クライアントと「ワンチーム」になって、事業の成長軌道を共に描き、実現していきます。
Marketing Management Office(外部マーケティングマネジメントオフィス)
クライアントにコミットするために形成されたチームが、クライアントのマーケティング組織と一体化し、ハンズオンスタイルで機能・キャパシティを拡張します。クライアントの課題やプロジェクトに合わせ、適切かつプロアクティブな外部チームを組成し、ワンチームとして運営する体制です。
SNSのパワーを最大限に駆使することができれば、事業の成長やターンアラウンドをも実現させられるインパクトがあります。リソースに限りのあるクライアントの事業成長やブレークスルーを実現していくために、日宣は特徴のある課題解決アプローチを提供します。
日宣では、コミュニティマーケティングを活用し、新しいチャレンジを支援するサービスを提供しています。関心のある方は、お気軽にご相談ください!
サービス内容については、下記のURLからお問い合わせください。
URL:https://nissenad.co.jp/business/communication/fbm/lp.html