近年、SNSを開くと、無料で商品をプレゼントしていたり、割引クーポンを配布するキャンペーンをよく目にしませんか。実は、今注目のマーケティング手法であるファンベースマーケティングの一環なのです。ファンベースマーケティングは多くのブランドで活用されており、多くの結果を残しています。この記事では、ファンベースマーケティングがどんなものなのか、そして、どうすればファンベースマーケティングを使って大きなインパクトを生み出せるのかについて解説していきます。

1.ファンベースマーケティングとは

ファンベースマーケティングとは
ファンベースマーケティングとは、特定のブランド、商品、アーティスト、スポーツチームなどに対して熱心な支持者、つまり、ファンを重視したマーケティング手法です。この手法は、単に商品やサービスを販売するのではなくそのブランドや製品に対して熱量を持つファンを創出し、維持することが主な目的になっています。

ファンベースマーケティングの具体的な手法
ファンベースマーケティングは、従来の広告や宣伝に頼るのではなく、ファンを核として一体感や共感を作り出し、それを広範囲に拡散していくことに重点を置きます。以下では、ファンベースマーケティングの具体的な手法をいくつか紹介していきます。
　
コミュニティ形成　
コミュニティ形成とは、ファンが集まり交流できるオンラインフォーラムやソーシャルメディアグループを作成し、ファン同士の交流を促進することを指します。ファン同士が自由に交流できる環境が整うことで、ファン同士の交流が活発化し、ファンのブランドに対する愛着とロイヤリティを深めることにもつながります。

ゲーミフィケーション　
ファンベースマーケティングにおけるゲーミフィケーションとは、ファンのロイヤリティを高めるためのポイント制度や会員限定の特典を提供することを指します。ファンの参加意欲を引き出すイベントや制度を作ることによって、ファンにとって達成感や帰属意識を与え、ブランドへの継続的な関与を促します。

SNSでのアクティブサポート　
SNS上でのファンのリアクションに対して、「いいね」やコメントなどを行う相互的なコミュニケーションのことを指します。ファンの反応や参加を促す行動を起こすことで、ファンのブランドへの関心を持続させ、さらに双方向のコミュニケーションはSNSのアルゴリズムに高く評価され、インプレッションの増加も期待できます。

ファンマーケティングの現状

ファンベースマーケティングは、誰もが知るブランドでも取り組まれており、売上増加やブランド認知の拡大に貢献しています。少子高齢化や情報量の増加などにより、市場環境が大きく変わる現代において、ファンベースマーケティングは、ファンとの深いつながりと持続可能な関係性を築くだけでなく、ブランドの価値を最大化する上で、非常に効果的な手段として注目を集めています。

 次の章からは、ファンベースのマーケティングが注目される理由、ブランドの事例、成功するための方法について、さらに詳しく解説していきます。

2.ファンベースマーケティングが注目されている理由

情報の変化
インターネットやSNSが広く普及する中で、消費者はブランドの発信する情報よりも他の消費者が発信する情報に影響を受けやすい傾向にあります。この現象の背景には、UGC（ユーザー生成コンテンツ）と呼ばれる口コミやレビュー投稿が存在し、これらが企業のメッセージよりも消費者にとって信頼性の高い情報源として機能しているからです。
このような状況のもとでブランドはファンを大切にし、彼らがブランドの価値を自然な形で広めることを促進するマーケティング戦略を重要視しなければいけません。

コストパフォーマンスが高い
ファンベースマーケティングの特徴として、コストパフォーマンスの高さがあります。なぜならファンベースマーケティングは従来のマスマーケティングに比べると限られたリソースや投資でも、顧客からの熱い支持を呼び込むことに成功し、それが結果的に大きな成果へとつながる可能性がある。ファンとなった新規の消費者は、自らが愛するブランドや商品を広めるために口コミをしてくれたり、自身のSNSで共有するなど、自発的にPR活動を担ってくれます。ファンのパワーを最大化することで、広告費を使わなくても情報を広く届けたり、購買を促進することができるようになります。ファンベースマーケティングは、時間をかけて積み上げていくことで、安定してブランドの価値を形成し、継続的なビジネスの発展に寄与することができます。

これらの理由により、ファンベースマーケティングは、将来的な成長と安定した利益を目指すブランドにとって有効な手段として認識され注目されるようになっています。ファンとの相互的な接点を築くことで、ファン自身がブランドの魅力を伝える役割を担い、その結果としてブランドに対する信頼と愛着が深まっていくのです。

3.事例の紹介

この章では、ファンベースマーケティングを実際に活用して、成果を出している企業について紹介していきます。

SUBWAY（サブウェイ）
アメリカ発の人気サンドイッチチェーンであるSUBWAYは、ファンベースマーケティング戦略によって著しい成功を遂げています。日宣のサポートするSNSでの積極的なエンゲージメントにより、SUBWAYは、ファンとの強力な絆を築き上げ、有料メディアに頼ることなく情報の拡散、店舗利用の促進、顧客ロイヤルティ向上などを実現するモデルを生み出しています。我々日宣は、SUBWAYのファンベースマーケティング戦略をご支援し始めてから、たった4年でX（旧twitter）フォロワー数を5倍に増加させ、2024年5月時点では110万人を超えるフォロワーを持つアカウントへと成長させることに成功しました。ファン一人ひとりをブランドの一部だと考え、相互的な関係を築き上げることで、ブランドの認知の拡大に成功しており、継続的な売り上げに貢献しています。

4.ファンベースマーケティングを成功させるためのポイント

実際にファンベースマーケティングを成功させたSUBWAYは以下の2点を意識して、SNSアカウント運用を行っています。

ポイント①：アクティブサポートを行う
アクティブサポートとは、SNS上で投稿いただいたファンへのリプライおよび会話を行う活動のことです。SNSを使ったファンマーケティングを成功させるためには、日々、ファンと相互的なコミュニケーションをとり、ファンの声に耳を傾けることが必要不可欠です。このような積極的なアクションによって、SNSのアルゴリズムに好評価されることが多く、投稿がタイムラインに優先的に表示される可能性が高くなります。
エンゲージメントを増やす取り組みは、アルゴリズムに評価されるだけでなく、ファンとの一層の絆を築くことにも繋がります。そのためにも、ファンと積極的なコミュニケーションをとることは、ファンベースマーケティングにおいて莫大なインパクトを生み出すために不可欠なのです。

ポイント②：片手間での運用を行わない
前述のように、多くの企業がファンベースマーケティングに取り組んでいますが、その大半が、莫大なコストをかけながらも、期待するような大きな効果を出せていないことが多いです。こういった状況を打破していくためにも、ファンベースマーケティングを重要施策と据えて、立ち上げから投稿企画・運用までスピード感をもって動かせる体制・運営に取り組む必要があります。
日宣では、SNSでの戦略立案から運用業務までワンストップで伴走することができます。サービスとしては、片手間になりやすいSNS上でのファンとの交流から、クライアントのビジネスや市場環境に合わせた戦略立案、実行まであらゆる面でのサポートを行います。過去の実績では、およそ2年間の支援の結果、Xのフォロワー数はおよそ5倍、総インプレッション数は18倍以上に増加させることに成功しています。

5.最後に

日宣は、クライアント企業の責任広告会社となり、さまざまな分野のプロやベンダーとの座組によるプロアクティブなマーケティング体制を構築・運営することで、まるでクライアント企業のマーケティングチームの一部である
かのようにパフォーマンスし、4P領域のさまざまな課題やニーズに対応
することを強みとしています。
 前の章で説明した、ファンベースマーケティングを成功させるポイントをそれぞれサポートできるサービスをご提供しています。

サービス①：アクティブサポートアウトソーシング
日宣ではデジタルネイティブのメンバーを活用したアクティブサポートチームをクライアントごとに組成しています。非プロ人材であるデジタルネイティブで組織を組成することで、月1,000件規模のアクティブサポートを比較的低コストで運用することが可能になっています。また総合エージェンシーである日宣が常にディレクションをすることでメンバーの高いブランド理解と高いコストパフォーマンスの両立を実現しています。

サービス②：グロースハックコンサル
クライアント企業のビジネス、市場環境に合わせた分析から検証までの包括的な戦略をご提供しています。
プロアクティブな運用体制と総合エージェンシーとしての全体企画運営力の両輪でクライアント企業のマーケティング部と一体化し、クライアント企業のSNSアカウントを「業績貢献するメディア」へと導きます。

以上のように、日宣ではクライアント企業のファンベースマーケティングを成功させるためのサービスを提供しています。
サービス内容については、下記のURLからお問い合わせください。
URL：https://nissenad.co.jp/business/communication/fbm/lp.html