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おとな世代は”つながり消費“が家族を支える

息子さんは自立しもうすぐ結婚、娘さんも社会人になり、子育てはひと段落したものの、仕事と家事、実父の介護にと時間や行動範囲に制限があるN.Yさん。休みの日には、近場でのレジャーを家族で楽しんだり、リフレッシュのためひとりの時間にポイ活にいそしんでいるそう。そこには家族を結ぶ「つながり消費」の形が読み取れました。おとな世代における家族のつながりと消費のあり方についてお聞きしました。

▼今回お話を聞いた方

仕事に家事、そして介護…。時間と行動に制限のある生活
子育てがひと段落して、近頃は少しだけ落ち着いてきました。長男は他県で就職をしもうすぐ結婚、長女も介護関係の仕事をはじめました。私は長年、小学校で働いていましたが、人口減少の影響で5年前に民間企業へ。同じ教育関係の勤め先ではありますが、公と民では業務内容も違い最初は戸惑いも多かったですね。

私生活では3年前に母が亡くなりました。苦労人でしたが、芯が強かった母。長い闘病生活を私の娘も見ていて…、それが娘の進路の決めてになったのかもしれません。子ども達は2人とも就職してくれたので、目下の心配事は、近くに暮らす実父のこと。高齢の一人暮らしなので毎朝仕事の前と、毎晩仕事終わりに食事を持って様子を見に行っています。日中はヘルパーさんが来てくれますが、父の体調や様子を引継ぎしたり、何かと所用も多く、そう考えるとまだまだ忙しいですね。

子どもが成人したので、趣味の旅行をしたい気持ちもあります。東京で働いていた頃の同期と何年経っても仲が良いので、久しぶりに会いに行きたいです。忙しい毎日ですが東京への旅行は近々実現させたいですね。

家事や介護を軽減するサービスは使わず
時間と行動の自由を得るために工夫はしていますが、生活の負担を軽減するものは特に使っていません。たとえばわが家は、おとな3人暮らしなのですが、それぞれ仕事があるので生活リズムはバラバラ。食事も洗濯も別々です。一度はドラム式洗濯機を買って洗濯時間と手間を短縮しようと思ったり、父の食事も宅食サービスを利用してみたこともありましたが、洗濯機は今のものがまだ使えるという理由で、宅食サービスは味や宅配の条件が合わずやめてしまいました。そういうサービスや便利家電で負担が軽減されるのは分かっていますが、まだ自分の労力で賄えてしまっているというところが大きいですね。がんばればなんとかなっちゃうので、もったいないかなって(笑)。

父のための手作りおかず



若い頃はお金に苦労したので、自分で解決できることにお金を使うのは気が引けるんですよね。当時は遊びたい盛りでも万が一の時には実家の秋田に帰れるよう、常にお金はとっておいたくらい若いころから堅実な性格なんです。

今後は家のリフォームにもお金がかかるはず。雪国なので、屋根や外壁は数年ごとに修繕が必要ですし、暖房も使うので光熱費もかかる。ひとり1台所有している車の維持費と同様、インフラにお金がかかる分、無駄な出費はできる限り無くしたいというのが本音です。

車はひとり1台が当たり前。雪が積もった愛車。


今の生活を楽しむ工夫
今の生活の中でも、”叶えられる楽しみ”には貪欲かもしれません!話題の映画の聖地が能代にあると聞いて夫と出かけたり、娘も一緒に3人で近所の「きりたんぽ祭り」に行くことも。わが家はみんな社会人で、それぞれ別の業界で働いているので、勤務時間や仕事の休みはそれぞれ違います。それでも、家族として仲良くつながっていられるのは、日帰り旅行やちょっとしたレジャーのおかげなのかもしれませんね。

結婚を控えている息子も気にかけてくれているようで、婚約者の子と一緒に会いに来てくれました。その日はみんなでBBQをして過ごしました。

もうみんな立派なおとなで、それぞれの生活がありますが、こんな風に家族の時間を持つことで、お互いに思いやり、大切な存在なんだと絆が強くなります。

秋田犬の里
日帰りできる秋田の楽しい名所



一方で1人の時間も大切にしています。日中、時間がある時はショッピングへ。私の場合、事前に買い物のルートと目的地を決めてから行くんです。実はショップやコンビニのクーポン、ポイントを貯めるのが大好き!アプリやクーポンを駆使して気になる商品をゲットしたり、お得にサービスが受けられるよう工夫するのが楽しいんです。うまくポイントを使えると達成感があって、ストレス発散にもなっているのかも。良い気分になって、夫に洋服を買って帰ることもあります(笑)。1人時間の楽しみと思っていた買い物も、結局家族へのお土産になっていくんですよね。

家族での日帰り旅行も1人でのお買い物も、どちらも私にとってはリフレッシュ出来る大切な時間とお金の使い方です。そのおかげで「また明日から仕事に家事、介護をがんばるぞ!」と思えます。

時間や行動範囲に制限はあっても、日帰り旅行や趣味のための1人時間、家族でワイワイ過ごす時間は工夫次第でいくらでも作れるものだと思っています。これからもたくさん楽しい時間やイベントを計画したいです。

アプリやクーポンを使って楽しんでいます
家族みんなでの食事は最高のコミュニケーション


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