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「脱・日常時間」消費が、暮らしの栄養剤

幼い2人の子どもの育児と仕事に奔走するM.Yさん。ご主人は単身赴任中で、実家の手助けを借りつつも忙しい毎日。年に2回の家族旅行と趣味の歌舞伎鑑賞は、いうなれば「脱・日常」。家族の日常を支える栄養剤ともいえる世帯消費のあり方について、お話を聞きました。

▼今回お話を聞いた方

日々の生活は、完全に子育て中心
わが家は、夫が単身赴任中。別々の生活も3年目に入りました。家族会議の結果、上の子が小学校に入学するタイミングで私の地元の金沢に一軒家を購入。今は私と子ども2人の家族3人で暮らしています。夫は2週に一度のペースで帰ってくる生活ですね。

実家近くを定住先としたのは、まだ子どもに手がかかるからです。普段は私も家業の不動産業を手伝い、週3日は実家で子どもたちと夕飯をとる生活。物理的な育児はすべて自分が行うので、毎日があっという間に過ぎていきます。でも首都圏と違い、のびのびと子育てできる環境は気に入っていますね。土地勘もあるし、自分の母校もあるので安心感もあります。

子どもには、小さい頃からさまざまな経験をしてほしいと習いごとにも力を入れてきました。特に上の子はスイミングに英語、ピアノ、習字に日本舞踊。日本舞踊は私の母の希望でしたが、週に5日は何かしらの予定が入っているので、忙しすぎる!と思うことも。周囲の家庭も似たような状況ですが、毎週土曜がほぼ習い事の送迎で終わってしまうのは悩みどころです。

お姉ちゃんは日本舞踊もがんばっています!
浴衣を着てお茶のお稽古

なぜか物欲や消費欲が無くなってきたこの頃
わが家の家計管理は夫がしています。

家計の分担は教育費、習い事、車の維持費などは夫から、それ以外の費用は私のお財布から出しています。光熱費や食費も夫とは別世帯なので自分で出していますね。毎月あまったお金は、自由にしています。

夫の金銭的余裕については、把握していません(笑)。夫は投資もやっているので、年に一度、その年の利益を見せてくれますが、私は興味がなく。今後は子どもの学費を確保するためにも、勉強をしておいたほうがよいのかもしれません。

自由に使えるお金があったとしても、最近は物欲がなくなってしまって、これといって欲しいものがありません。東京で働いていた頃は見た目や格好にも気をつかっていましたが、今は3〜4着もあれば足りてしまいます。夫も物欲がなく、お金を使うのは書籍だけ。

思い返してみれば、物欲だけでなくやりたいこともぱっと浮かんでこなくなってますね。子どもとの生活で、中途半端に時間が空いたとしてもうまく使えない状況が続いています。保険に関する資格試験も受けたいですが、そのために必要な時間の捻出がどうしても難しい。そういう状況が今後も続くはずなので、気力的な部分も削がれてしまうのかもしれません。

日常にはない、「子どもと一緒に何かをする時間」を求めて
子ども中心の生活のくせに、「子どもと一緒に過ごしている時間」がふだんあるかといえば、意外にそうでもないんですよね。家事とか子供の送り迎えはしていても、なにかを子供と一緒にしている時間は全然なくて。夫が不在なのでふだんから家事で手一杯ですし、週末は習い事、子どもたちも父にゆっくり会えるのは夏休みと冬休みだけ。

なので、夏は必ず旅行をするようにしています。冬はスキーかな。経済的な負担はありますが、そこはわが家にとっての必要経費だと思いますし、充分な期間をとるようにしていますね。内容も子どもの経験になるようなものを選びつつも、日々足りていないふれあいの時間として活用している、そんな感じです。

毎日一緒にいるからといって、絆は築けるものではないと思うんです。旅行先のような非日常なシーンでないと子どもとじっくり話したり、思いを共有したりすることって難しい。夏の2週間、そして年末のお休みの期間は、私たち家族にとってなくてはならない時間だと思います。

家族みんなで鴨川シーワールドへ
夏らしい自然とふれあう体験も、
冬ならではの楽しみもたくさん経験させてあげたい。

「1人の時間」への投資は、家族を支えるための力にも
実は、歌舞伎鑑賞が昔からの趣味なんです。子どもが生まれてからはなかなか行く機会もありませんが、それでも年に2回くらい、1人で東京まで泊まりがけで見に行きます。

「1人で寝て、1人で起きる時間」。たったそれだけのことが、ふだんの日常にはない幸せな時間です。その時間を、自分のお財布から買っています。1日1人で過ごすと、開放感が全くちがうんです。たぶん2日も過ごせば、結局子どもたちが恋しくなってしまうんでしょうけど(笑)。

自分が出かけているときは、夫が子供の面倒をみてくれたりもします。きっと、私にも1人の時間が必要だと理解してくれているんだと思います。そんなことが感じられるせいもあってか、1人の時間をもつことによって、家族にやさしくなれるんですよね。


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